避災と共災のすすめ 人間復興の災害学
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本書は〈阪神・淡路大震災30年/新潟県中越地震20年/能登半島地震1年〉の特別企画で、災害を生き抜くための手引きとなります。「災害から命を守る」には、発災前の「防災・減災」と発災後の「復興・生活再建」が連続してつながっていなければなりません。両者が途切れたときに何が起きるのか。防災と被災地支援に取り組んできた弁護士の著者は、「災害関連死」であり「先の見えない長期避難者」であると指摘します。なぜ、助かった命を最後まで守り切れないのか。なぜ、元の穏やかな生活に戻してあげられないのか。「誰一人取り残さない」ためには「自助」と「公助」と「共助」の協力が欠かせません。災害大国ニッポンの住民として、災害を受け入れる「共災」と災害を避ける「避災」に励むことにより、被災した人たちの置かれた状況は他人事ではなくなり、「防災・減災」と「復興・生活再建」の両者は初めて一本の線でつながります。こうして災害弱者は「命を尊重し、世話を焼き、生活再建の仕組みに精通する」災害強者に変わり得ると著者は訴えます。防災・減災の基本と応用、生活再建のABCを具体例を挙げて解説します。
編著 | 永野 海 |
発行 | 2024年12月25日 |
判型 | 新書 |
頁数 | 240 |
ISBN | 978-4-434-35201-0 |
定価 | 996 円(本体価格 905 円+税) |
まえがき/第一章 命を守る三つのS/第二章 災害から命を守る企業と組織/第三章 取り残される被災住民/第四章 生活再建をあきらめない/第五章 住宅の被害調査と罹災証明/第六章 生活再建のための各種支援/第七章 生活再建のシミュレーション/第八章 復興への二人三脚と三人四脚/あとがき